よく、収納ってどうやればいいの?
という質問がありますが、それだけでは明確に答えづらいです。
それは、最適な収納を考えるには、その人のことや生活習慣を詳しくヒアリングする必要があるから。
でも、あなたが使いやすければ、
家族が使いやすければ、
キレイな収納にこだわる必要ありません。
「収納は頑張るな!」
片付けのプロが断言します。
収納を頑張らなくていい理由
「普段は見えない部分だから」です。
言い換えれば、自己満足の領域。
でも、目一杯に物が詰め込まれていたら使いづらいので収納以前の問題です。
もし、この記事を読んでいるあなたが今、
部屋が散らかりやすくて、収納方法を調べているのだとしたら…
収納よりも物の量が適正かどうか、不要なものがないか先に確認するべきです。
最初からキレイな収納にこだわってもキープできません。
筆者が思う収納の条件は、
使う物が取り出しやすければOK
使う人が取り出しやすければOK
です!
仮置き・テキトー収納とは
◇仮置きとは
物の住所を仮で決めて、その場所に物を配置すること
片付けのプロの間では、よくこういった使い方をします。
収納を決める前のステップでもあります。
◇テキトー収納とは
見た目のキレイさにこだわらず、物の取りやすさだけを重視した収納のこと
こちらは筆者がよく使う「造語」です。
そして、我が家はミニマル思考が強いため、収納用品をできるだけ買わない「テキトー収納」が採用されています。
では、ここからは
頑張らない仮置き・テキトー収納の「魅力」や「やり方」を解説していきます。
仮置き・テキトー収納の「魅力」
この収納には、5つの魅力があります。
2:片付け時の手間が少ない
3:持っている収納用品を活かせる
4:新たな収納用品を買わない
5:物の最適な住所を見つけやすい
それぞれ解説していきます。
1:物が取り出しやすい
物の使用頻度を元に物の配置を決めるため、物の出し入れが圧倒的に楽になります。
2:片付け時の手間が少ない
使用頻度が高いものを、出し入れしやすい場所に置くので、片付け時のめんどくささが減ります。
片付け時の楽さは、散らからない部屋の実現と比例しています。
また、物の量を整理するため、収納の中が物だらけ…になるのも避けられますよ。
3:持っている収納用品を活かせる
今あるものを活かして収納するので、お気に入りもそのまま使えます。
それに、何より新たなお金がかかりません!笑
4:新たな収納用品を買わない
物が増えないので、片付けや掃除の手間が増えません。
ミニマル思考の人にも合ってますね。
収納用品は、実は片付け時に不要になることが最も多いものの一つ。
時には、一軒のお宅で10個以上の収納ボックスが不要になることも。
物が適正量になると気づくのですが、
物を入れるための収納用品は、実はとっても幅を取るんです。
物の適正量と最適な住所が決まるまでは、収納用品は新たに買わないよう気をつけてくださいね。
5:物の最適な住所を見つけやすい
これからご紹介する手順に沿って行えば、「なんとなく」置いていた物の住所が変わるかもしれません。
自分にとっての「使いやすさ」を考えながら、物を配置するので、最適な場所が見つけられますよ。
仮置き・テキトー収納の「やり方」
ここからは、「実践してみたい!」という方のために、どうやって仮置き・テキトー収納を作っていくのかを具体的に解説します。
その前に…
片付けや物の整理には、段階があるのをご存知でしょうか?
収納とも密接に関わってくるのですが、段階を意識すると物の整理がしやすくなります。
「物の量を適正になり、収納に収まった状態」
◇第二段階=テキトー収納!
「物の住所が決まり、出し入れしやすく、使いやすい状態」
◇第三段階=収納もバッチリ!
「自分の理想通りで、どこを見てもうっとりする状態」
イメージできますでしょうか?
最初から第三段階を目指してキレイな部屋・収納を作ろうとすると、物の量が適正でなく、住所もしっかり決まっていない場合があるんです。
仮置き・テキトー収納で、第二段階「物の住所が決まり、出し入れしやすく、使いやすい状態」を目指していきましょう。
下記の手順で進めていきます。
2:物の住所を仮で決める
3:仮置き・テキトーに収納する
1:物の量を適正にする
まずは、物の量を適正(あなたにとって必要なものしかない、ベストな状態)にします。
要不要はどう判断すればいいのかわからない…
という方は、収納ではなく「常に見える部分」のキレイを実現させるように意識して分類してください。
常に見える部分に置きたくないものは、収納するべきもの。
想像できる、ベストな住所へ移動させましょう。
ただ、これだけでは収納が溢れかえってしまう…という事態もあると思いますから、
続いてそれぞれの収納に入っているものを全て取り出し、分類します。
定期的に見直していない収納には、下手したら半分以上不要なものが入っている可能性も。
「収納に入るから入れておく」ではなく、「今の自分に必要か」を判断軸に整理してみてくださいね。
筆者の「物を手放す基準」も参考になるかもしれません。
物の量が適正なら、片付けの労力をグッと小さくできますよ。
2:物の住所を仮で決める
ある程度、物の量が適正にできたと思ったら、物の住所を決めていきます。
収納の中でも、手前なのか奥なのかを「ゴールデンゾーンの法則」に沿って配置しましょう。
収納場所のゴールデンゾーンとは、立ったまま、無理なく手が届く範囲の収納のこと。
ゴールデンゾーンに、最も使用頻度が高いものを収納しましょう。
逆に、利用頻度が低いものは、ゴールデンゾーン外(棚の奥、しゃがまないと届かない場所)に置いてください。
物の住所は、生活をする中で変更・調整して行くものなので、あまり迷わずに決めて大丈夫です。
3:仮置き・テキトーに収納する
ざっくりと物の住所を決めたら、その場所に物を仮置きしていきます。
「テキトー収納」の一番重要なポイントである、物の取りやすさを重視することを忘れないでくださいね。
実際に置いてみて、使用頻度の高いものが取り出しづらい場合には、他の収納も合わせて再度調整しましょう。
その際、手持ちの収納用品があれば使ってもいいですが、収納にしまうことで一手間増える(引き出しを開けなければならない、箱を開けなければならない)場合には、使わないほうがいいかもしれません。
収納用品は、あると使ってしまいがちですが、実は使わない方が便利な場合も。
使わなくてもいいものだと、意識しながらやってみてくださいね。
まとめ
片付けが苦手な人・忙しい人には、仮置き・テキトー収納がオススメです。
仮置き・テキトー収納で、今より楽に物の出し入れができる仕組みを作りましょう!
あなたが使いやすければ、
家族が使いやすければ、
キレイな収納にこだわる必要ありません。
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